
骨盤軸整体 産前/産後ケア
筋肉に触れるだけで筋肉の使い方を思い出し、産前産後の不調が改善するメソッド
「出産は、全治1か月の重症に相当する」といわれます。
出血の多い少ないに限らず、身体全体が大きなダメージを受ける出来事です。
それだけ、出産は本当に大きなことを成し遂げたという意味でもあります。
2011年の開業以来、妊娠中~産後にかけての鍼灸をするなかで、このようなお困りごとをうかがってきました。
- ・赤ちゃんの抱っこが辛いので楽に抱っこできるようになりたい
- ・恥骨や股関節の痛みで動きづらい
- ・反り腰などによる腰痛、首肩こり等
- ・骨盤ベルトがないと不安
- ・座るとお尻(仙骨)が痛い
- ・仰向けで寝るのが辛い
- ・身体がグラグラする、ぶれない体になりたい
- ・今まで履いていたズボンが履けない
- ・体重は戻っているのに、体型が戻らない
- ・お腹がポッコリして戻らない
- ・尿漏れがあって困っている
- ・産後のメンテナンスを、どこでしたらいいか分からない
骨盤軸整体は、助産師さんや一部の産婦人科でも取り入れられている施術で、いわゆる「骨盤矯正」とは異なります。
産後何年経っていても受けることができ、
目的は「自分の体の機能を取り戻すこと」。
具体的には、
「脳が筋肉をうまく使える状態へと戻していくこと」です。
無理な力を加えることはなく、安全に受けていただける施術です。
健やかな産後の生活を送るために、このあと、骨盤軸整体とはどのようなものかを解説していきます。
骨盤軸整体とは
産後の骨盤に関する不調は、「妊娠前と同じように筋肉を動かせなくなる」ことが関わっていると考えられています。
人間の身体は、一番重い「頭」を安定させるように、骨や筋肉がバランスを取って調整しています。
しかし妊娠中はお腹が大きくなることで、重心が「頭」と「お腹」の二点に分かれるように変化します。
この妊娠中の姿勢や重心の位置は、半年以上にわたり身体に記憶され、脳もその状態を「通常のバランス」として認識するようになります。

この妊娠モードで認識していた体の構造が、出産後急にお腹の重さがなくなるため、脳が認識していた重心と実際の身体の構造にギャップが起こります。
その結果、脳から筋肉への指令が一時的にちぐはぐになり、うまく力が入らなかったり、特定の筋肉だけに負担がかかったりします。
例えば、妊娠中に重心のバランスを取るために反り腰(前傾姿勢)という姿勢になります。
出産後すぐに元の姿勢に戻すのは難しく、脳と身体の「使い方の再調整」に時間がかかるために諸症状が表れます。
骨盤について
骨盤の緩み
骨盤は3種類の骨が結合して構成されています。
妊娠中にこの結合が緩みます。
緩むことで赤ちゃんが骨盤を通れるようになります。
しかしこの緩みによるものや、重くなったお腹のバランスを取るために変化した重心バランス、産後の赤ちゃんのお世話で辛い姿勢が続いたりすることで痛みや不調を引き起こしてしまいます。
骨盤は歪むの?
骨盤の骨そのものが大きくズレて歪むことは例外的(外傷や稀な恥骨結合離開など)で、痛みは筋・靭帯・関節の機能的な偏りによるものです。
そのため施術対象となるポイントは主に筋肉です。
骨盤ではなく筋肉
骨盤の緩みは産後、時間の経過とともに戻っていきます。
その他の筋肉等の痛みは鍼灸で対応可能です。
また身体の重心の変化によるバランスは、筋肉をうまく使えるようにすることで元の健康だった機能を取り戻していきます。
うまく使えなくなる筋肉がある
①インナーユニット(横隔膜・骨盤底筋・腹横筋・多裂筋)

インナーユニットは腹圧を高めることで、排便や分娩など、中のものを外に出す。
また体幹を安定させ姿勢を保持します。
人は直立歩行をするため、上半身を支える必要があることから、インナーユニットの働きが大切です。
インナーユニットをうまく使えないと日常生活の健康の維持ができない、怪我をしやすいなどが起こりやすくなります。
②骨盤回りの筋肉
・お尻の筋肉(大殿筋、中殿筋、梨状筋)
3つの特長
1.骨盤回りの筋肉に触れるだけ
妊娠中・産後に関係の深い、骨盤を起点とした筋肉に対して施術をします。
2.触れることで脳が筋肉の使い方を思い出す
重心の変化によって低下した筋肉の機能を思い出すよう働きかけることで、筋肉本来の機能を再認識でき体幹を支える感覚を取り戻すことができます。
3.一緒に身体を動かしながら行うエクササイズのような施術です
まったくハードではありませんが、体の使い方を覚えられるよう簡単な動きをエクササイズとして行いながら施術をします。そのため体への定着が早くなります。
施術の流れ
1.問診
お悩みをお伺いして、どうなりたいか施術のゴールや目標を決めます
2.体幹チェック

3.施術

4.施術後の確認

5.鍼灸治療(鍼灸を一緒に行う場合)

6.次回スケジュール確認
改善のロードマップ

ステップ1 改善期
4-5回は1週間おき
(脳が1週間ほどで元の体の状態に戻そうとするためです)
STEP2 定着期
STEP3 維持期
約7-8回目~ (3-4週間など良い状態をキープできるくらいに徐々に間隔を空けていくことができます)
1回で感覚が分かります。
効果
- ・力が入りやすくなり、抱っこや授乳が楽になる
- ・筋肉のバランスが良くなり、体が安定する
- ・安定するため体が疲れにくくなる
- ・肩や腰の負担が減り痛みが改善する
- ・お腹やお尻周りが引き締まり、ズボンが履きやすくなる
- ・尿漏れが改善する
患者様の声
施術費
- ・初回はメカニズムの説明や検査等で30分程多くかかります。
- ・出産直後から受けることができます。
- ・産後の施術ですが、妊娠中から受けられます。妊娠中から受けることで産後の回復が早くなります。
- ・インナーマッスルが使えるようになる施術のためどなたでも受けることができます。
出産後どれだけ時間が経っていても大丈夫です。
よくある質問
妊娠中にも受けられますか?
妊娠中の方も受けられます。
基本的に週数関係なく受けることができます。
相応しい筋肉の使い方ができなくなるのは、妊娠中の体の構造の変化によるものなので、妊娠4ヵ月目以降の変化が出だす時期から受けることで正しく筋肉を使えるようになるからです。
なぜ妊娠中にトラブルが起きるのでしょうか?
妊娠中には大きくなってきたお腹を支えるために、重心が「頭」と「お腹」のバランスを取る体の使い方に変わっていきます。
その変化に対応するため、よく使う筋肉とうまく使えない筋肉の差が出てくるため痛みや不調や起こります。
脳が筋肉をうまく使えるようにするための施術なので、妊娠中からうまく体を使えるようになることで日々の生活の質向上や、産後すぐから筋肉をうまく使えるようになっていることでトラブルの予防・早い段階での改善を期待できます。




