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妊活お役立ちコラム

2024/06/26

おうち妊活

骨盤底筋強化から移植へのアプローチをする妊活ピラティス

妊活がなかなかうまくいかず、気持ちが落ち込んでいる時、あなたはどんな姿勢になっていますか?

背中が丸く内側に入り込んでいませんか?

また、「きれいな姿勢になりたい!」と思っていてもどうすればいいか分からない。
そんなことはありませんか?

「ピラティスって姿勢は良くなりそうだけど、妊活に関係するの?」
と考える方もいらっしゃると思います。

ここではピラティスがどう不妊治療に関係するか、またピラティスを組み合わせることで心と身体をコントロールでき妊娠しやすい身体づくりがどう後押しできるのかお伝えします。


    もくじ

そもそもピラティスって何?



ピラティスはドイツ人であるジョゼフ・ピラティス氏が自身の虚弱体質を改善させるために考案されたエクササイズです。

心と体のコントロールを目的としており、第一次世界大戦中は他の負傷した兵士へ自身が考案したピラティス指導を行い、回復を早めました。

その頃、世界中でスペイン風邪が流行し多くの命が失われたなか、ピラティス氏がいた収容所では誰もスペイン風邪に感染しなかったと言われています。

その後、渡米したピラティス氏は怪我をしたダンサーの間で爆発的に広まり、そこから世界中にピラティスが広まりました。
そして現代では世界中で様々な目的の中でピラティスが行われています。

前述の通り、ピラティスは心と体のコントロールが目的です。

ピラティスをしている人を客観的に見ると「ゆっくり行う筋力トレーニング?」と思うかもしれません。
しかし、骨と骨を繋ぐインナーマッスルに働きかけるため、体の内側に意識を向けて繊細に体を動かします。

そうして身体の内側に意識を向けて、一種の瞑想状態を作り、心を落ち着ける。
また、身体の内側にあるインナーマッスルを強化し、正しい姿勢に身体を整える。

そんな効果があります。

心と体、総合的にアプローチするため

  • ・美容目的でボディメイク
  • ・痛めた体のリハビリ
  • ・よりよいパフォーマンスを希望するアスリート
  • ・よい仕事のために気持ちをリセットさせるビジネスマン

1人1人がピラティスを通してそれぞれの目的を果たしています。

そして、妊活にももちろん効果がお勧めできるエクササイズですが、ピラティスの中でも
骨盤底筋・呼吸・瞑想などにフォーカスすることでより妊活に特化したエクササイズにグレードアップします。


ピラティスの原点 〜心と体のコントロール〜

始めにお話ししたように、ピラティスは心と体をコントロールできるよう考案されたエクササイズです。

では心と体のコントロールとは何でしょうか?

例えば
「肩に力を抜いてみましょう」

と言われても肩の力を抜けない方もいるかと思います。

はじめて自転車の乗った時、ペダルをこいで、ハンドル操作をして、倒れないようにバランスを取って進んでいく。頭では分かっていても、すぐにはできなかったのではないでしょうか。

頭から命令を下しただけでは体は思うようにコントロールできません。
しかしトレーニングをすることで、できるようになるのです。

一方、心のコントロールと聞くと疑問に思うかもしれません。

妊活中に抱える黒い気持ちに悩まれているという相談を患者様から受けることがあります。

そんな負の気持ちをピラティスでコントロールできないと思うことは当然のことです。

しかし、こんな経験はありませんか?

ひどく落ち込んでいる時、周りからなかば無理やりスポーツを誘われ、いやいや参加したものの終わった後はすっきりした。

根本の問題解決はされていなのに、体を動かしたら少し気持ちが楽になる。

それは体を動かすことで気持ちを安定させるセロトニンが脳内に分泌したからです。

体を動かすだけでも心は上向きになりますが、ピラティスはただ体を動かすだけには留まらない、心のコントロール効果があります。


どうしてピラティスが妊活に効果がある?

ピラティスが妊活に効果があるということはまだ医学的には立証はされていません。

しかし、多くの専門家は冷えや血流の改善、自律神経やホルモンバランスの整い、筋力アップによる代謝上昇、骨盤の歪み改善などが期待できるため、妊活に効果があると提唱しています。

なお、当院は上記に加えピラティスによる

  • ・骨盤底筋強化から子宮の安定を測り、移植へのアプローチ
  • ・呼吸によるリラックス効果から繋がる自律神経バランスの改善
  • ・瞑想効果からのストレス緩和

など妊娠への身体づくりができると考えています。


インナーマッスルを鍛えて冷え性・血流の改善

ピラティスは全身を大きく、かつ繊細に動かすため体の隅々まで血流がいきわたります。

そして体の深部にあるインナーマッスルに対してアプローチするので筋力が増します。
筋肉が増えると代謝が上がります。

体で作られる熱の6割は筋肉によるものです。
そのため筋肉量を増やすことは代謝を高めて、冷えの改善に繋がります。

また、筋肉があるとそれだけ下半身の血液を心臓に戻す力が増すため、足を温かく保つことができます。


妊活の基本〜自律神経・ホルモンバランスが整う〜

自律神経はホルモンに限らず、血流・内臓の働きなどを含め、身体全体を調整する機能があります。

例えば、交感神経優位な時、心身は適度に緊張して(張りがあるイメージです)活発に動けます。
一方副交感神経優位な時、心身はリラックスして体を休ませます。

しかし、このバランスが崩れている方が大勢いらっしゃいます。

仕事が終わり、身体を休ませたいのに目が冴えてなかなか眠れない。
昼食でエネルギー補給をして午後からしっかり働きたいのに眠くて仕方がない。

こんな状態ですと、スムーズに働くことも休ませることもできなくなってしまいます。

当院で治療されている患者様は特に交感神経が強く優位なため、なかなかお身体を休ませられない方が大勢いらっしゃいます。

ピラティスでは意識的に深い胸式呼吸を行うことで自律神経・ホルモンのバランスを整えます。

血圧や汗など自分でコントロールできない自律神経ですが、唯一自力でコントロールできるものが呼吸。

意識的に深い胸式呼吸をすることで自律神経を適度なバランスに整えることができます。


腹式呼吸についてはこちらのコラムでも解説しています。


血流アップだけでなく見た目も美しく〜姿勢の改善〜

ピラティスでは骨盤周りや背骨1つ1つを細かく動かし、体幹を鍛えます。

その結果、骨盤周りの血液循環はアップし、ゆがみのない正しい位置に戻ります。

そして背骨・骨盤が安定して体の軸が強化されますので、肩の力が抜けて胸が開いた正しい姿勢になります。

姿勢を改善すると全身の血流がアップし、内臓も正しい位置に戻るので機能の改善にも!

また、姿勢を整えること気持ちを前向きする効果もあります。


子宮を支える骨盤底筋群の強化 

ピラティスでは骨盤底筋を意識しながらエクササイズを進めます。

骨盤底筋とは恥骨・尾骨・座骨の間にハンモック状になる筋肉です。
骨盤の下には骨の支えがなく、骨盤底筋によって子宮などの内臓は支えられています。

骨盤底筋を鍛えることにより子宮の下垂を防ぎます。
 
また、骨盤を下から支える筋肉を鍛えることにより、骨盤全体の血流をアップさせます。

そあら鍼灸院では移植のための身体づくりに、骨盤底筋の強化を取り入れています。


心をまずは安定させることが妊活の第一歩〜瞑想効果〜 

ピラティスでは繊細の動きを行い、自分の身体と向き合う時間を持ちます。

過去のことにクヨクヨしたり、未来に対して不安に思ったりすることが多い中、今の自分に向き合います。

これは一種の瞑想の効果があります。

瞑想のポイントとなるものはデフォルトモードネットワーク(DMN)という何も考えていないぼんやりした時こそ働く脳の回路。

このDMN回路は脳のエネルギー6〜8割を占めます

ぼーっとしていると、一見脳は休まりそうですが、実は脳で膨大なエネルギーが消費されているのです。

また、くよくよ思い悩むこともDMNの過度な消費に繋がります。

ピラティスで自分の身体に向き合い、集中する時間を持つことでDMNの活動を抑えると必要以上にネガティブにならないようにできます。

つまり瞑想の時間をもつことは心のクレンジングするようなものです。

悲しい気持ち、黒い気持ちを洗い流すことで心が前向きになるだけでなく、体にも良い影響を与えます。

心と体は繋がっているので、気持ちが落ちていると免疫力が下がりますし、気持ちが前向きになれば体も動きやすくなります。


妊活だけでなくマタニティ・産後もピラティスを!



ピラティスは上記で述べたように第一次世界大戦中、負傷した兵士のリハビリにピラティスが取り入れられました。
怪我をした人にでも行えるピラティスは妊娠中・産後にももちろん行うことができます。

ただし、産前産後どちらもお医者様の相談・許可が必要になります。
早くても妊娠中は安定期に入ってから、産後は最短でも6週間以降(帝王切開の場合は8〜10週間以降)からの始まりになります。

それより前は体を休ませることを優先します。


マタニティピラティスの効果は?

上記で述べたようにピラティスではインナーマッスルを強化、自律神経のバランスを整える、骨盤底筋強化などが期待できます。
そのため妊娠中にピラティスを取り入れることで以下の効果があります。

  • ・姿勢の改善
  • ・腰痛改善
  • ・体重管理
  • ・静脈瘤予防
  • ・むくみ解消
  • ・高血圧予防
  • ・尿もれ予防

妊娠中はお腹が大きくなるため、腰痛が出やすくなります。
しかし、インナーマッスルを鍛えることで正しい姿勢に整え、筋力を高めることで腰が守られて腰痛を改善します。

また、運動をすることで体重管理がしやすくなり、足首もよく動かすため血流が促進されて静脈瘤予防・むくみ解消に繋がります。

妊娠中に過度に体重を増やさないことで高血圧の予防にも繋がり、骨盤底筋を強化することで妊娠中起きやすい尿もれトラブルを予防することができます。


産後のピラティスの効果は?

  • ・尿もれの改善(骨盤底筋強化)
  • ・腰痛、肩こりの改善
  • ・姿勢の改善
  • ・産後の体型戻しを早める
  • ・自分の時間をもつことで心の安定を保つ
産後はお腹が妊娠前に戻り、腰痛も治ると思われる方がいるとは思います。

しかし、現実はぷよぷよとたるんだポッコリお腹になり、赤ちゃんの抱っこや授乳により腰痛や肩こりに悩まされる方が大勢いらっしゃいます。

ピラティスでインナーマッスルを強化し、お身体全体を動かすことで早くにスッキリとしたお腹に戻し、腰痛肩こり改善効果が期待できます。

また、産後はどうしても赤ちゃんの世話に追われて自分の時間をもつことができません。
ピラティスで自分に向き合うことで自分を労わる時間が大切になります。


美女Pilaとは?−ピラティスで心と身体をコントロールすることで心は前向きに・身体はスッキリー


美女Pilaはただインナーマッスルを鍛えて姿勢を正して血流を良くするだけではありません。

また運動によって代謝を上げて体を温める温活でもありません。

深い呼吸を通して自律神経・ホルモンバランスを整えて体の土台を強化し、骨盤や背骨を中心に体を動かして血流と体の代謝アップを促進して妊娠力アップを図ります。

その結果、自力で心と身体をコントロールする方法を身につけて妊娠しやすい身体を主体的に作り上げていきます。
そこに血流アップと心身の凝りや緊張を取り除く鍼灸治療を掛け合わせることで効果が倍増する美女Pilaを行います。

当院で行われる鍼灸治療は特に自律神経のバランスや血流改善に効果的で、鍼灸治療を行うとリラックスできた・身体がポカポカしたなどとお話する患者様が大勢いらっしゃいます。

なので、美女Pilaに鍼灸治療を組み合わせることで一層妊娠力アップをはかることができます。

鍼灸治療で血流よくし、凝り固まった心身をほぐした後にピラティスで体を正しく整え直す。
鍼灸治療×ピラティスによって骨盤内の血流を促進し、自律神経のバランスを整えて、心と身体のコントロールをする。

これらは自身も不妊治療を経験した鍼灸師兼ピラティスの国際資格Stott Pilates認定インストラクターが担当します。

妊活をしている間はどうしても気持ちが塞がりがちです。
ピラティスは体への効果に注目される傾向がありますが、心にも大きな効果があります。

私自身、ピラティスに集中すると気持ちがすっきりします。

実際に妊活特化型ピラティスを受けた患者様からは以下の感想をいただいています。

・ちゃんとポーズができるか不安でしたが、私の状態に合わせてポーズを考えてくれるので気持ちよかったです

・受けたあと気持ちが少し軽くなりました!

・ピラティスを受ける前後で写真を撮ってもらいましたが、どれだけ自分の姿勢が悪いか気付かされました。

・ピラティスを受けた後は体がすっと真っすぐ立てる感覚があります。

いかがでしょうか?

鍼灸×ピラティス=体と心のケア

です。妊活特化型ピラティスで心と体の総合ケアをして妊活に取り入れていきましょう!


美女Pilaの流れ



美女Pilaでは以下のように勧めます。


1姿勢のチェック
まずは姿勢をチェックして体の癖を確認します。
静止した状態と、ロールダウンといって脊椎1つずつ倒していく姿勢それぞれチェックします。

2東洋医学的診察
ベッドに寝てもらい、脈やお腹をみて体の状態を東洋医学的にどうなっているか確認します。

3鍼灸治療1(体を整える本治)
東洋医学の診察を元にツボを決めて鍼をします。

4ピラティス
姿勢チェックを元にエクササイズを組み立ててピラティスを始めます。

5鍼灸治療2
ピラティスが終わった後に身体の張りやこわばりを確認し鍼・お灸をします

ピラティスでは特に骨盤周りを動かして骨盤の位置を正しく整えます。
その結果、骨盤周りの血流が促進されて卵胞の成長・内膜の厚さを促します。


まとめ

ピラティスは姿勢改善やダイエットのイメージが強いかもしれません。

しかし、ピラティスはフィットネスに留まらず、妊活の身体作りができます。

ピラティスを行った後は姿勢が正され、体がすっきりして前向きな気持ちになり、深い呼吸をしながら身体を動かすことで自然と妊活の身体づくりの底上げになります。

そこに心と体をコントロールするピラティスを取り入れることでより、妊活に役立てていくことはいかがでしょうか?





この記事の著作者

鍼灸師 あんまマッサージ指圧師 楠本 敦子

「東京漢方鍼医会」会員

より詳しい内容はこちらをクリックしてご覧ください。

この記事の著作者

院長 松本 敏樹

不妊カウンセリング学会 認定不妊カウンセラー
一般社団法人「日本生殖医学会」会員
妊活コーチ/妊活コーチング
東京漢方鍼医会 代表

より詳しい内容はこちらをクリックしてご覧ください。
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〔①不妊鍼灸3本柱×②不妊カウンセリング×③おうち妊活〕

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